最新エビデンスEPA/AA比

食生活の変化を背景に、血中脂肪酸の構成割合と心血管疾患との関係が注目されています。一般的に、n-6系脂肪酸であるアラキドン酸(AA)は過剰に摂取すると動脈硬化を促進、n-3系脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)は動脈硬化を抑制るといわれています。
EPA/AAの比率が低い場合、心血管疾患の発症リスクが高くなる可能性があることからEPA/AA比は病態把握の指標として期待されています。

日本人のEPA/AA比

EPA/AA比と心血管疾患の関係

脂質異常症を有する人たちにおいてEPAとコレステロール低下薬の5年間の併用摂取の結果、EPA/AA比が高いほど、心血管疾患発症リスクが低いことがわかりました。

主要な冠動脈疾患クリックで拡大

EPA/AAとスポーツ

EPA/AA比は医療分野においては重要な指標として期待されていますが、近年スポーツ分野においても注目されつつあります。

陸上分野でのEPA/AA比とトレーニングの関係

実業団の駅伝トップ選手に対してEPAを継続的に摂取してもらったところ、EPA/AA比は年々上昇の経緯をたどり、チームの監督からは「練習後の回復が早くなり、より練習を積めるようになった」とのコメントを得られました。
またEPA/AA比が高くなるにつれて練習総走行距離も増えたという結果が得られました。
EPA摂取により、酸素供給能力や筋肉の痛み・炎症の抑制効果で身体の負担が軽減したことも要因として考えられます。

EPA/AA比とトレーニングの関係クリックで拡大

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